デプリースト/都響(ペルト・モーツァルト・R.シュトラウス・ヒンデミット)

東京都交響楽団第659回定期演奏会 Bシリーズ@サントリーホール(LD4列2番)
ペルト:フラトレス [弦楽オーケストラと打楽器のための(1991年版)]
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」K.219
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」op.20
ヒンデミット:交響曲「画家マチス」

指揮:ジェイムズ・デプリースト
ヴァイオリン:矢部達哉

やっぱサントリーホールはいいね。東京文化も悪くないんだけど、座席のゆったり感とか雰囲気は重要ですね。

さて、デプリーストラストの都響定期。まずはペルト。初めて聴く曲ですがあたかもオケゲムのようなルネサンス期の声楽曲の香りがする曲。他の曲を聴いてみたい。ところでこの曲、ベースの4プルト目とチェロの5プルト目はdivで最初っから最後まで約10分間ずーっと同じ音(AとE)のロングトーン。どんな楽譜になってるんだろう??昔ボーイングの練習でロングトーン(と言うのだろうか?弦楽器で)をしている人を横目に見てましたが正にそんな感じ。返しが全く分からないのがプロの技ですね。

矢部達哉のモーツァルト。とにかく音がきれい、伸びが凄い。1キロ先までそのままの太さで聞こえそうな音。いきなり第1楽章第1主題外したときは「あちゃー」と思いましたが尻上がりに調子を上げる。ところどころ指揮を無視して弾き振り状態な所がデプリーストとの相性の悪さを物語っているよう。でも無理に介入しない指揮者も流石。2楽章から3楽章はかなり良い演奏だったと思う。ただオケにもう少しヨーロッパの香りが欲しいかな。それにしてもこの曲、ホルン吹きとしては心臓に悪い。3楽章A-durのアルペジオ絶対に外せないですからね。今日は西條さんでしたがプレッシャーが若干音に出てました。最後の最後でばっちり決めたのは流石です。

ドン・ファン。オーボエが熱演!アメリカンなリードっぽい音は好みではないが最高の歌だった。クラも素晴らしく今日の木管は非常に良かった。ただ指揮にもう少しウィーンの香りが欲しい所。色気が欲しい所で先に振られるのはちょっと頂けない。とはいえ楷書のマルチレイヤー精密水墨画といった趣のかなり個性的、かつレベルの高い演奏と感じる。ここまで常にバランスが保たれており、すべての音が聴こえる演奏もなかなかないだろう。私がシュトラウスに期待するものとは大きくかけ離れているが。。。なおホルン軍団の張り切りっぷり、大いに堪能させてもらった。若干やりすぎかもしれないが、ホルン吹き的には最高に気持ちが良かった。

最後に画家マチス。なぜかホルンのトップが有馬さんに交代。スタイルはドン・ファンと同じだが、曲の性格的にこちらのほうが私は好意的に聴けた。3楽章の難所、ヒンデミットの楽譜と無関係にきっちり振り分けていたが如何なものか?というくらいしかケチが付けられない演奏。都響のパーカッションって前回も思ったけど上手い!!!特に鍵盤や小物担当のおばちゃんとシンバルのおじちゃん。ファンです。3楽章の盛り上げ方が上手で、静寂の後「ブラヴォ」と盛大な拍手。これで定年であろうヴィオラの団員に花束贈呈があり終了。

ヒロキを迎えに楽屋へ。矢部達哉とすれ違う。指揮は見てなかった、ともとれる微妙な発言・・・いないいないばぁのうーたんのおもちゃでご機嫌なヒロキをピックアップすると楽屋口にデプリースト。そばで見るともろアメリカのジャズ専門のライブハウスあたりによくいる感じのおじいちゃん。非常に良い声できれいな英語を話してました。

今日は感動は薄いけど、オーケストラの技術力と個人の歌やおとを堪能したという感じ。これはこれで良かったです。次の都響はシューマンの日@池袋。では。

sDSCN1420.jpg断乳記念で2年前にオーストラリアで買ったモエ・シャンドン(赤)という珍しいワインを開けました(もちろん土曜日にですが)

sDSCN1422.jpg見てのとおり赤のスパークリング。これが意外にイケます
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