アラン・ギルバート指揮ニューヨークフィル

2009/10シーズンからニューヨークフィルのマゼール後任の常任指揮者に内定している日系人指揮者アラン・ギルバート。ちゃんと聴いたことがないので、NYP This Weekからダウンロードしといた音源を聴いた。

確か常任就任が発表されてから初めての定期登場なのだが、渋いプログラムを組んできた。いずれもお祭り騒ぎで終われない曲が並んでる。

Aプロ
ハイドン:交響曲第48番「マリア・テレジア」
ベリオ:フォークソングス(ソプラノ:ドーン・アップショー)
ベートーヴェン:交響曲第4番


Bプロ
マルク・ナイクルグ:真髄:交響曲第2番(世界初演 NYP委嘱作品)
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」


マリア・テレジア、一部ブログで「ホルン音外しっぱなしで壊滅的」とありドキドキしながら聴きましたが、ブラボーな出来でした。in C altoというありえない記譜(トランペットのin Cと同じ→ホルンをトランペットに置き換えている楽譜も存在する)だし、そんなにホルンを責めないで・・・プロは大変ですね。それはさておき非常に素晴らしい演奏でした。モダンオケのハイドンでこんなに純白な演奏は聴けないかと。

べリオは手堅くまとめてる印象。ベートーヴェンは非常にまじめな模範的演奏だが、そんな中でもpの維持に気を使ってるのが良くわかる。ナイクルグは曲がいまいち。

英雄の生涯は冒頭「カラヤンBPOみたいなキラキラ感がないね」とaと会話。何とも地味な音響。これは指揮と言うよりNYPの弦のせいかもしれない。戦場はある意味NYPの金管を期待すると肩透かしな良い意味でバランスの良い演奏。そんな感じでしたが超絶に良かったのが引退と完成の部分。練習番号99(828小節目)以降が神演奏。特に840小節からのソロチェロのAs→Aの伸ばしの音をちょっと浮き立たせて次のホルンを導くところ、練習番号106以降のソロヴァイオリンとホルンの掛け合いが素晴らしい。

総合すると、悪くはないけどそんなに凄いのか?この指揮者!?という印象。アンサンブルユニットやソロをオケからピックアップし、焦点当たってる人達を乗せるのが上手で、その繰り返しで音楽を作っている感じ。オケ全体に影響力を発揮するというタイプではなさそう。あとは弱音に対するコダワリが特徴ですかね。オケからしたら仕事しやすそうな感じですが。引き続きウォッチしてみます。

sDSCN1631.jpg窓掃除のつもり

sDSCN1634.jpg水は花にやるだけで良いと指導

sDSCN1638.jpgサングラスさせられたヒロキ
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