ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(ブルックナー&メンデルスゾーン)

2009/11/2(月)19:00 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 B席LD2列1-2番
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」
ブルックナー:交響曲第4番

会場:サントリーホール
指揮:リッカルド・シャイー

「音色とアンサンブルのオケだな」と休憩に入るなり呟いた。特に管楽器セクションの音色の交代とブレンドの感覚は今まで一度も聞いたことのない感覚で驚愕レベルだった。特に首席トランペットは化け物。メンデルスゾーン2楽章でTp->Clと受け渡しをするところ、ラッパの音がみるみるクラリネットの音に変化し、いつの間にか楽器が変わっている!というスゴイものを目撃してしまった。各自がTuttiの音色とSoloの音色を使い分け、その音色の段階が無数にあり、かつセクションとしての効果を各自自覚の上コントロールしてる。どうやったらあんなことができんだろうか・・・(溜息)

そんなアンサンブルを作る個々の奏者の音はかなり特徴的。クラリネットは典型的エーラー管の音だし、オーボエも古めのヨーロピアン、ファゴットはアメリカか?と思うくらい甘い音色、フルートは物凄く太くてちょっとくすんだはじめて聴く音色。変幻自在のトランペットに、ちょっと細めで今ほど明るくない古いアレキの音がするホルン。ただしセクション内でメンバーが交代しても同質の響きが保たれる。

弦楽器は昨年聴いたベルリンフィルとは全く異なるもの。物凄く響くコントラバスの上にチェロとヴィオラが対等に乗っかり、さらに2ndヴァイオリンもある意味ヴィオラの延長に聞こえるといった具合のシブーイ響き。内声重視。こっちのほうがいわゆるドイツのオケの響きなんでしょうね。対抗配置。

ブルックナーはというとホルンの首席は明らかに不調。ただし素晴らしい発音と、猛烈な、特にppでの美音とで、ホルン吹きでなければ気付かないレベルだろう。2楽章をうまく使って状態を整えるテクニックと絶妙なペース配分で、日本のオケのホルンが絶好調の時以上の水準を作っていたのは、さすがはバイロイトでルーフを吹く当代随一のホルン奏者である。ちなみに2ndが舞台上での一瞬の打ち合わせだけでナイスアシストをしていた。びっくりしたのは3楽章。ハ・ヤ・イ、ハヤスギル・・・それでも全く崩壊しない鉄壁のアンサンブル。

指揮のシャイーだが、全く好みでないことを再確認。ブルックナーは基本のテンポの設定が速すぎ、かつアゴーギグつけすぎており、さらには「あ、ここでやるな」というのが読めてしまう解釈で、私の好みから最も遠いブルックナー。メンデルスゾーンのフルート、ブルックナーの2楽章のヴィオラ、フレーズのおしまいがトリルの個所で、トリルの入りのスピードが遅く、かつその解決が取ってつけたように聞こえたことが共通していたのでこれもおそらくシャイーの指示。ただしメンデルスゾーンの2,4楽章は素晴らしかったです。

先日ネットラジオでライプツィヒの4賢人のメッセージの翌日、ベルリンの壁崩壊前夜の同オケの演奏(指揮はマズア)を聴きましたが、歴史的意義はともかく、とにかく下手、下手すぎることにがっかりしたのですが、よくぞここまで復活したものだ。指揮が気に食わないけど、隔年で来るバイエルン放送響よりもこちらを聴きたい、と私は思いました。完全に好みの問題ですけど。

※新型インフルにかかり、外出してないので写真はなし。一部の方には御心配とご迷惑をおかけしました

 

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Comments

tonji | 2009/11/16 04:37 PM
匿名さん

私、過去のエントリをご覧になってお分かりのとおり、ヤンソンス大好きなんですよ!シャイーは嫌い。あと、バイエルンはベルリンフィルを超えて既に世界一のオケかも、とも思ってますし(少し前にそんなエントリを書いた気が)。金があれば両方行きたい。。。

ゲヴァントハウスは、バイエルンほど上手くない(演奏上の傷はゲヴァントハウスのほうが目立つ)ですが、なんというかニッチな楽しみがあるのと、次回どこまで成長しているだろうという楽しみが個人的にはあるかと。あとソリスト代なのか、バイエルンはチケットが高い(-。-)y-゜゜゜

まあ、居ながらにしていろんなオケが楽しめる東京というのは贅沢な街ですよね。
匿名 | 2009/11/15 01:33 AM
バイエルン放送響(ヤンソンス指揮、ドボルザークのチェロ協奏曲でソロはヨーヨーマ、ブラームスの交響曲2番)のコンサートを川崎で聞いてきましたが、非常に盛り上がって楽しめましたよ。(昨秋は同じくヤンソンスでコンセルトヘボーでブラームス3番を聞きましたがこちらも楽しめました、好き嫌いが分かれる指揮者なのかもしれませんけど私は好きです)

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